天皇と結びつくことで諸国の自由通行権などを享受し、山野河海という境界領域に生きた中世の「職人」の姿を通じて、天皇制の本質と根深さを問う。上は、「大地と海原」への天皇の支配権とその淵源にある「本源的権利」に迫る。